コト助くん
コトハちゃん
コト助くん
字だけ見たら「異なる口が同じ音」だね。
今回は、異口同音をより詳しく見ていこう。
コトハちゃん
「異口同音」あまり馴染みのない言葉で、日常的に使うにも言い回しが難しそうですよね。
- 文字通りの意味なのか?
- どんな使い方があるのか?
にういて今回はご紹介していきたいと思います!
異口同音の意味とは?読み方は?
まずは読み方を見てみましょう。
先程の会話でも出てきましたが、読み方としては「イクドウオン」です。
◆注意 !
「口」という字を「ク」と読む為、「句」と書いてしまいがちです。
これは意味を知ることで、『異なる口々が同じ音を出す』というイメージで、考えていただければ、
書き間違い・誤解はなくなると思います。
では、さっそく詳しく意味の解説をいたします。
異口同音の意味は、
- 沢山の人が口をそろえて同じことを言う。
- 多くの人の意見が一致すること。
です。
意味を知るとやはり、文字通りの意味でしたね。
では、この決定打の一声にもなりそうな言葉は、一体どのように使われるのでしょうか?
それでは会話の例文を見て実際の使い回しを見てみましょう。
異口同音の使い方を例文で紹介!
異口同音を使うときは、『皆が同じことを言う、口にする』という意味が、大切なポイントになります。
では、さっそく例文を見ていきましょう!
◆例文
- あの先生の人気の理由は、「異口同音で教えかたがうまい!」でした!
- あのラーメン屋が潰れないのは、「異口同音で店員さんがかわいいから!」でした!
この言葉が「皆が同じことを言う」という点で考えると、「皆が賛成した・意見が一致した」といった意味とは少し違いますよね。
その違いは
「それぞれしゃべってるんだけど、言ってる内容は皆同じ」
ってことなんです。
意味を深く知ると、ロボットのように皆がそろって同じことを言う。という認識から、結局同じこといってるんですね。
では、次は少し砕けて使える例文も用意しているので、そちらも見ていきましょう。
他の使用例
会話で使われることもありそうですが、その場の状況を表すときにも使われます。
なので、少し使い方を変えて2つの状況を紹介してみたいと思います。
- 前向きのイメージで使いたい時、
◇捨て猫や捨て犬の里親探しを提案すると異口同音で、動物たちを助けようと皆ボランティアに参加してくれた。
なんとも、あたたかい映像が目に浮かびますね。
逆にこの様な状況ではどうでしょうか?
なんと、ここで異口同音とは。
「こんなときだけ異口同音なんてことないだろ!」
と突っ込みたくなるような一例でしたね。笑
コトハちゃん
コト助くん
その場全体の雰囲気を伝えることができるから、幅広く使えるんだね。
皆が同じことを言う。という状況では、伝え方ひとつで聞いてる方からすると
「みんな同じこと言ってる!すごい!」
と思ったり
「みんな同じことしか言わないし。」
とか思ったりしますよね。
言葉の意味をよく理解して、「どの使い方が聞き手に気持ちよく伝えられるか?」を考えていただければと思います。
ここまでで、異口同音についてはOKでしょうか。
せっかくなので次は、同じ意味や反対の意味の四字熟語について見ていこう!
異口同音の類義語と対義語
次は、「皆が口をそろえて同じことを言う」という視点からみると、まだ似た言葉がありそうですよね。
まずは、同じような意味の言葉を見ていきましょう。
- 満場一致…その場にいる人全ての意見が一致すること。
この四字熟語は話し合いなどで、意見が別れることなく「バシ!」と統一された時に使われますね。
なんか、学生時代のイベント事を決めるときの多数決が思い出されます。笑
では逆に、全く意見がバラバラという意味の四字熟語と言えば、なにが思い浮かぶでしょうか?
- 賛否両論(さんぴりょうろん)…賛成の人もいれば反対意見の人もいる
- 諸説紛粉(しょせつふんぷん)…色んな意見が入りすぎてまとまらない様子
常に言葉には裏と表があり、また両極端に意味も変わるのですね。
最後に今回の内容を簡単にまとめたので一緒におさらいしてきいきましょう!
まとめ
さあ、異口同音についてお分かりいただけたでしょうか?
◆異口同音の意味
- 沢山の人が口をそろえて同じことを言う。
多くの人の意見が一致すること。
◆異口同音の類義語と反対語
- 満場一致
◆反対語
- 賛否両論
諸説紛々
自分とおなじ意見の人がいて、自分と同じ考えだと知ると嬉しかったり、自分は正しかったんだと自信もつきますよね。
しかし、その反面。
反対意見や少数派の意見に対し、その様な意見にも耳を傾ける協調性を持つ、日本人のいい所でもありますよね。
「それは違うんじゃない?」
と言えることももちろん大切なことだと思います。
皆が、いつも同じことを言う様では、そこから新しいものは生まれないし成長はできないでしょう。
賛成でも、反対でも、まずは声に出して自分の意見を正しく伝えていきたいものですね。
では、今回の言葉マップは以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました。