コト助くん
コトハちゃん
コト助くん
コトハちゃん
アウフヘーベンと言えば、都知事の小池氏が発言した事で流行語にもなりましたね。
それにテレビで取り上げる割には、意味の説明ってあまりしなかったり、わかりにくかったりしましたよね。
でも、例えを交えて考えると結構簡単な言葉のような気がしてくるんですよ。
なので今回の記事では、アウフヘーベンの意味や使い方を3つの例文を用いて、詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください!
アウフヘーベンの意味とは?
東京都知事の小池百合子さんが発した言葉として、「アウフヘーベン」という難解な言葉が話題になりました。
調べて観たところ、2つの意味合いがあることがわかりました。
では、さっそくアウフヘーベンとはどういう意味なのか、見ていきましょうか!
アウフヘーベンの意味は、
- 止揚(しよう)・揚棄(ようき)
- 持ち帰る、拾い上げる
となっているんですよ。
と言われても殆どの人が、この2つの意味を見てもよく分からないと思います。
私も調べてる途中はさっぱりでしたから…
では、1つ目の意味から詳しくお伝えしていきますね。
二つ目の意味に関しては、一つ目を聞いた後の方がわかりやすいと思うので、後半の方でお伝えしています。
お楽しみに〜^ ^
さて、一つ目の意味は、哲学者のヘーゲルが弁証法という、物事の問題解決の方法論の中の一部として出てくる用語です。
これを日本語で止揚・揚棄と訳された訳です。
しかし、これじゃ意味がさっぱりですよね〜?
コトハちゃん
コト助くん
確かに、こと言葉って色々な説明なされ方がしたりして、よく分からないんですよ。
あっちでは●こっちでは◆みたいにですね。
なので、次はいくつかの例え話でアウフヘーベンについて一緒に学んでいきましょう!
アウフヘーベンの意味と使い方を例文で!
さて、先ほどお伝えしただけアウフヘーベンとは「物事に問題や疑問が出てきたときに、その中の2つの対立・矛盾する概念を、より高みで統合、発展させる」でしたよね。
これをちょっと身近な例えや、有名な例えなどを用いてわかりやすく見ていきましょう!
◆テレビで紹介された例
A「いちごが食べたい!」
B「大福が食べたい!」
↓アウフヘーベンすると
「いちご大福」
んー、どうでしょう少しはアウフヘーベンを掴めましたかー?
多分、これは全く哲学や弁証法を知らない人に向けて、究極に噛み砕いてわかりやすく説明した例だと思います。
なので、詳しい人からするとそれは違うよ!という意見もあるみたいです。
まぁ、これだとただ合体してるだけ!という感じですが、私が思ったこの例の意図って合体じゃ無いと思います。
先ほどの例を以下のように変えると、
A「いちごの甘酸っぱさがいいんだよ!大福は甘いだけじゃん!」
B「あのすごく甘くてしつこくないあんこがいいんだよ、いちごは酸っぱすぎる!」
このように「いちごと大福の議論で、対立する意見を議論しているうちに」
↓この2つの対立する意見をどちらも捨てず満たした答え
「酸っぱさと甘さを兼ね備えたいちご大福だ!」
これが2つの考えを統合したということなんじゃないかと、わたし的には理解しています。
ただの合体と見るとそれだけですが、アウフヘーベンという意味で考えると、こうやって言えば少し理解できた気がしますよね!笑
コトハちゃん
コト助くん
他にも、カレーとパンでカレーパンとかも同じ考えでしょうか。笑
では、もう一つはよく見られるアウフヘーベンの例えを見ていきましょう!
有名なアウフヘーベンの例え
A「この図は三角形だ!」
B「いや、この図形は丸にも見えるでは無いか!」
さて、また意見が対立していますね〜。しかし、先ほどとは違ってよくわかりませんよね?
では、どうなるのでしょう。
この議論をアウフヘーベンすると…
「この図は円錐で、角度によって丸に見えて三角に見える」
この例えでは、
「矛盾・対立していた答えが、どちらも否定する事なく、取り入れてより本質的な答えが出る」という事のようです。
このアウフヘーベンとは、色々な仕事の場面でも使われることが多いんですよ。
言葉として出てくるというより、考え方という事ですが。
例えば、
車と環境問題って矛盾してますよね?
コトハちゃん
コト助くん
そうですね。
では、この二つをアウフヘーベンして生まれた、あるジャンルの車とはなんでしょう?
・
・
・
そう!
エコカーもアウフヘーベンした結果という訳です。
実際、それを考えてかはわかりませんが、相反する二つの矛盾を取り込んで、発展したという点ではわかりやすい例だと言えますね。
コト助くん
でも、最初にお伝えしたアウフヘーベンの意味に拾い上げる、持ち帰るというものがありましたよね。
ここまで見てきたものとは少し違うので、しっかり見ていきましょう!
アウフヘーベンはドイツ語では違う意味!?
ここまで見てきたあなたは「アウフヘーベンとは、私たち日本人からすれば小難しい哲学用語」と印象ですよね。
私もそうですが…笑
しかし、ドイツでは日常会話でもよく使われている言葉なんだそうです。
どのように使われているのか?
そのペンアウフヘーベンして!
↓
そのペン拾い上げてよ!
と普通に〇〇を持ったあげる、拾い上げるという意味で使われているんですよ。
あくまで哲学用語としての一面もありますが、哲学と関係のないドイツ人の方はそのように使っている人が大半だそうです。
なので、当時は日本のテレビで「アウフヘーベン」が取り上げられていましたが、ドイツの方は持ち上がるが流行語!?となっていたかもしれませんね。笑
また、少し意味合いが違いますが〇〇を持ち帰るという意味もあって、議論を持ち帰るとも使うみたいですよ!
コト助くん
まぁ、色々多くてややこしくなってしまいましたが、日本で使うなら最初の意味でいいんじゃないかと思いますよ。
あとは議論の持ち帰りとかでしょうか…笑
コトハちゃん
結構ボリュームがあるあったので、初めの方は覚えてないかもしれませんね!笑
最後に今回の内容を簡単にまとめたので、忘れないうちにおさらいしていってください!
アウフヘーベンの意味〜まとめ〜
コト助くん
◆アウフヘーベンのいみとは?
- 止揚・揚棄
- 議論を持ち帰る、〇〇を拾い上げる。
- 弁証法の中で「2つの対立・矛盾する意見をどちらも捨てず、統合、発展させた考え」
◆アウフヘーベンの例え
- いちご+大福=いちご大福
- 三角に見える+丸に見える=三角錐(さんかくすい)
- 車+環境問題=エコカー
◆アウフヘーベンはドイツでは?
- ドイツでは哲学用語としてだけではなく日常回はでも使われる言葉。
- 例えば、ペンを拾い上げる=アウフヘーベンするという。
- 結構なドイツ人の方がこの意味で考える人が多いみたい。
さて、今回は結構難し言葉の記事になりましたが、いかがでしたかー?
自分なりには納得する答えとして、書いていきましたがわかりにくかったりしたでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです♪